Takayama Column飛騨古川祭 – 屋台の上で舞う子供たちの伝統舞踊

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毎年4月19日・20日に岐阜県飛騨市の古川町で開催される「飛騨古川祭」をご存知でしょうか?高山市の「高山祭」と同じく、ユネスコ無形文化遺産・国重要無形民俗文化財に登録されており、絢爛豪華な屋台と共に、地元の人々が大切に守り続けてきた伝統行事です。

中でも注目されるのが、子どもたちによる「子ども歌舞伎」の披露。祭りのために特別に飾られた屋台の上で、色鮮やかな衣装をまとった子どもたちが優雅に、そして堂々と演じます。この「子ども歌舞伎」は「獅子舞」や「からくり奉納」の一環として行われることもあり、観客の目を奪う華やかな演出と、子どもたちの真剣な表情が感動を呼びます。代々受け継がれてきた振り付けや所作には、地域の誇りと文化が息づいており、まさに春の訪れを告げるにふさわしい光景です。

もうひとつ、見逃せないのが「獅子舞」です。獅子舞は、古来より邪気を払う神聖な舞として各地で受け継がれてきた伝統芸能で、飛騨古川祭でも重要な役割を担っています。

獅子頭をかぶった演者が太鼓や笛の音に合わせて勇壮に舞い、観客のすぐ近くまで迫る迫力ある演出は圧巻。時には観客の頭を噛む「噛みつき」も行われ、これは無病息災や厄除けの意味が込められています。獅子の躍動感あふれる動きと、それを支える地域の人々の想いが融合したこの舞は、まさに飛騨の春を彩る力強い風物詩です。

高山駅から飛騨古川までは電車で約16分!「春の高山祭」と日程が合わなかったという方は、「飛騨古川祭」に参加してみるのはいかがでしょうか。

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